児童精神科クリニックとは? 川 岸 久 也 にじいろこども発達クリニック 当院は 2021 年 9 月に開院しました児童精神科・小児科の 診療所です。 児童精神科ってなにをするところ? 大学ではそういう 講義も講座もなく、そういう診療所が身近にはないので、 まったくイメージできない分野だと思います。あとは当院 もそうなのですが、どうして初診の待機が発生するの?と 思われてしまっていると思います。 何かしら訳ありの子どもを初診として受け、その後、そ の人の人生がある程度軌道に乗るまで診療を続けるような 分野です。対象は?児童精神科であれば、発達障害、不登校、 不安、激しい習癖、チックなどが対象です。青年期対象であれば、もっと違った疾患、統合 失調症や双極性感情障害も交じってきます。ある程度軌道に乗るのはいつか、というところ ですが、本当にお子様それぞれで、学童期高学年であったり、中学生高校生であったり、は たまた成人してからということもあります。他科と違い、悪くなったら受診というわけでは ないので、なかなか終診には至りません。しかも薬剤で対応できることなんてわずかです。 診察間隔は当院では、数か月ごととか半年ごととかに設定することが多いです。 診察間隔が長くなると、受診のたびに状況はいろいろ変化しておりますので、その聴取で も時間がかかります。とくに薬剤を使うわけではないので、話題はターゲットの症状に集約 するわけでもなく、例えば学校の状況、家庭での状況、睡眠の状態、交友関係と広がりがち です。 そんなわけで、初診をとればとるほどその後再診の患者様の人数、時間ともに膨れ上がり、 1日に診察できる時間が決まっているため、初診の対応を絞らざるを得なくなっています。 どんな診察をするのか?医師それぞれで主となる対応法は異なりますが、私は、基本的に は「問題行動には大人の対応を変えることで解決に向かわせる」行動療法を主として実践し ています。約束を交わせるレベルの子どもには、次回までに達成してねと約束を取り付けた り、難しい場合は保護者に何らかの工夫をしてもらうような対応です。 初診待機が生じている言い訳を記載しましたが、こんな分野でもこじんまりと経営してい 124
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