浪速区医師会 七十年の歩み

2014 年頃から、厚労省が提唱した「地域包括ケアシステム」が盛んに言われ始めた。 2025 年には、団塊の世代が 75 歳以上となり、国民の医療や介護の需要がピークとなる。 高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自 分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス 提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進していた。 そして医療と介護、訪問看護等の連携を円滑にするためには、情報共有を円滑にし 普段の連絡網をより、ストレスなくできる仕組みが必要であると考えた。そこで、まずは診 療所同士の連携、病診連携から始めてみることにした。 そしてiProject (アイプロジェクト)と名付け、まずは浪速区医師会メンバーで実証実験 することにした。ただし、薬剤処方データの共有は、きわめて重要なため、当時の薬剤師会 長安部先生にお願いし 協力要請した。 医療連携チームが「浪速区内の医院で医療情報を連携でき、電子カルテがなくても参加で きるようにしたい」と考え、それを実現しようとした。 実際に患者さんに渡すカードを i カードとした。(図1) iProject により何が実現するか? ‒ ある患者が実施した血液検査の結果や服用している薬剤を、他の医院の医師が閲覧 できるようになる iProject の歴史 久保田泰弘 浪速区医師会会長 37

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