浪速区医師会 七十年の歩み

陽性=疑似症患者」が容認されるようになりました。それと同時に、ワクチンの予約、みな し陽性、発熱外来に対する電話で、クリニックの電話対応は大変な状況になっていきました。 受付の人数を増やし、電話の数もコロナ前まで2台であったものを4台に増やすこととなり ました。待合から診察室にかけても、幸い大来な副反応を起こすこともなく、良かったので すが、新型コロナワクチン接種後の 15 分から 30 分の観察、そこにインフルエンザワクチン の接種、電話でのオンライン診療などで、益々クリニックは混乱していきました。 2022 年 1 月より、オミクロン株の大流行となりました。今までのα、β、δ株の流行とは 明らかに異なった流行だと思われました。重症化する症例は少ないものの、患者数は爆発的 に増加しました。連日発熱外来は一杯で、検査しても全て陽性となる状況が約 2 カ月続きま す。電話はパンク状態で、当院の携帯は繋がらない場合も、着信数が表示されるのですが、 1日 1000 件の着信がありました。たった 8 件の発熱外来の枠に対してです。それにオンラ イン診療、みなし陽性を含む保険会社からの診断書、連日疲れのピークと戦う毎日、スタッ フも疲れ切っておりました。表情もみな険しく、一般診療にも差し支えるほどの電話の数で した。大阪府のホームページに載せていたこともあり、大阪府中から新型コロナに対する診 療の電話が鳴り響く状態です。その後、ホームページに掲載するクリニック数も増えていき、 電話の数は減少していきましたが、この年の 1 月から数カ月はさらに電話対応のために受付 の人数を増やす事態となりました。この後も病原性は低いものの、感染性の強い株が流行し ていきました。夏には区役所の感染調査も追いつかなくなり、クリニックから電話での患者 の体調確認なども行うようになり、診療時間外の朝、休憩時間、診療後とスタッフと協力し てはいたものの、一日中新型コロナと戦う毎日でした。明らかに、疲弊していたと思います。 ただ、この間に内服でもコロナ治療薬なども登場し、高齢の方でも明らかに入院となるケー スも減っていきました。(まあ、株の変化による要素も大きいと思いますが。)そのため、発 熱外来やオンライン診療の意義はあったかと思います。 2023 年になると、再度流行はあるものの、「with コロナ」の考えも広がっていき、感染時 の自粛期間も短縮され、新型コロナに感染した場合の対処も確立していきました。人々もコ ロナに対する恐れも少なくなり、感染を止めることより社会を止めない方向に、舵を切る傾 向に向かい、5 月 5 日には WHO の緊急事態宣言の終了、5 月 8 日に新型コロナウイルス感 染症の位置づけが 2 類から 5 類へと変わりました。今でも新型コロナ感染が無くなることも なく、夏と冬に流行する傾向は変わりませんが、冒頭にお話しした 2024 年 1 月の休日診療 所での出来事のように、新型コロナの存在が、語弊があるかも知れませんが、普通に存在す る感染症となりました。 2019 年年末に始まった「新型コロナウイルスによるパンデミック」という、今まで我々 が経験したことのない医療、社会、経済すべてを巻き込んだ感染症と戦い、発熱外来を始め 48

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