三つめは救急医療の充実です。内科、外科、整形外科で24時間、365日体制の救急対応を行っ ています。脳神経外科、外科、整形外科では様々な症例の緊急手術を行っています。消化器 内科では上部・下部の緊急内視鏡検査・治療、ERC 等で様々な消化器疾患に対応しています。 循環器内科での緊急カテーテル治療の件数も増加しています。腎臓内科では緊急透析治療の 対応も行っています。 四つめは臨床研修病院としての医学教育への貢献です。病理解剖、拡大 CPC も行い、大 阪公立大学医学部の関連施設として 2016 年度より臨床研修医の受け入れを始めています。 2016 年度は 1 名、2017 年度は 1 名、2018 年度は 2 名の研修指導を行っています。2020 年度 からは基幹型臨床研修病院に認定されて 2 年間の初期研修を行うことができるようになり、 毎年フルマッチで 2 名の新卒医師の受け入れを行っています。2023 年には卒後臨床研修評 価機構(JCEP)の認定病院になっています。また学生実習にも力をそそいでいます。長年 にわたって行ってきた医師、臨床心理士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の学生実習 に加えて看護学生の実習も行っています。 五つめは医療と介護をつなぐ地域包括ケアシステムでの病院としての中心的な役割です。 浪速区医師会を中心としたブルーカードシステム・A ケアカードシステムに参加して地域の 多くの診療所、歯科診療所、調剤薬局、介護施設、訪問看護ステーションなど多職種との連 携を図っています。 新型コロナウイルス感染症については 2020 年の 2 月末に新型コロナウイルス PCR 検査を 開始して以来外来対応のみならず、重症者も含めて多くの入院患者の受け入れを続けてきま した。感染症のみならず救急搬送される高齢者の場合には入院期間が長期化する方も多くお られます。ご自宅へのすぐの退院が困難な方に対しては併設の老健施設であるなにわラガー ルに入所していただき、リハビリテーションを継続するなど医療と介護のネットワークを構 築しています。在宅においても訪問診療・看護・リハビリテーションなど多職種によるチー ム医療・介護やオンライン診療の利用でよりよい対応を日々重ねる努力を続けています。 大阪で 2 度目の開催となる 2025 年の大阪万国博覧会を迎えて ICT の拡充により法人全体の 医療の質の向上をめざすとともに、大阪府下での救急医療にさらに役立つ病院として充実を 図っていきます。 新病院開設から早くも約 10 年が経ちます。病院のある大阪市は全国でも少子高齢化がハ イペースで進んでいる自治体であり、とりわけ浪速区、西成区は独居の高齢者、生活保護世 帯などの社会的弱者を多くかかえ、近未来の日本を思わせる地域です。この地域の医療・介 護を死守すべく弘道会の理念である安心・信頼・貢献をモットーに全職員でがんばっていま す。 今後ともなにわ生野病院を宜しくお願い申し上げます。 56
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