医師会継続のための秘訣はあるのか? 入野 宏昭 入野医院 浪速区医師会創立 70 周年、改めましておめでとうございます。 私も叔父から継承して、10 年と少しが経過し、あっという間に時が過ぎたことを実感し ております。さすがに70年というと、あっという間というわけにはいかず、印象としては とても長く感じます。今となっては、その設立当時を知る人もいないため、歴史上の話とい う世界ですが、しかし東京ディズニーランドが設立されて 40 周年とのこと。これは覚えて いる人も多いのではないでしょうか?もう 40 年経過したのか、という印象であり、あの頃 はこんなことをしていたな、なんて淡い記憶を持っている方も多いのではないでしょうか? 40 年がこの感覚ならば、70 年はそれよりも 30 年くらい前のことなので、それほど昔でもな いのかもしれません。今後も誰かの手によって周年が刻まれていき、100 年、200 年と続く ことを思うと、70 年は短いということになってくるのかもしれません。いずれにせよ継続 していくことは楽しみでもあり、個人的には不安でもあります。何が不安か、考えてみたと ころ色々と不安要素はあります。その中の一つ、医師会がこれからも存続いていけるのか、 という不安。やはり入会を希望する人が少ないのが現状で、入会している人もどのようなメ リットがあって入会しているのか、何を目的としている組織なのか、ふと立ち位置を見失う こともあるのではないでしょうか?ほとんどがボランティアで仕事以外の業務をこなし、地 域医療に貢献する、高尚な気持ちがなければ続かないと思われ、自己中心的に目先のことだ けを考えると、ばからしくなってくることもあるのではないかと思います。しかし先日の記 念式典にて、設立の基本概念に「和を以って貴しとなす」という考えがあると伺い、(なる ほど!そういうことだったのか)と一気にその点に関しては回答を得た気持ちになりました。 個人個人で活動するよりも団体として活動し、尚且つ話し合いをしながら争いをせず、お互 いを理解しあう。これこそが理念であり、医師会に属している意義だと思われ、改めて自分 にも言い聞かしておりました。私の理解力不足もありますが、10 年以上医師会に属して初め て気が付くことですから、これから入会する人、入会を検討している人には果たして理解を 得ることができるのか、やはり不安です。幸いなことに浪速区の医師会は比較的人数も少な く、仲も良いと自認しております。そのような状態が続けばよいですが、もし輪(和)が崩 れている姿が露呈すれば説得力がなくなりますよね。「入会しなければ呪われますよ」など は言えるはずもなく、あくまでもお願いベースでの勧誘となり、「入会させて上げても良いよ」 65
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