浪速区医師会 七十年の歩み

64 その後、人生の意味については色々書物があることを知った 。例えばトルストイの「懺悔」 である 。世界3大告白の一つであるこの書物は、それまでの自身の営為に対するちゃぶ台返 しである。この難問に対する解答の極北である。 しかし巷では、人生に意味などないとか、暇つぶしであるとか、日本にいれば、そう考え てしまうのだろうか 。そんなことを外国で言ったなら無神論者だと思われてしまうだろう。 確かに人生には暇つぶしもあろう、しかしそれは人間が生きる目的ではない。神は存在しな いのだろうか。存在しないなら、この世界が秩序だって形作られているのは何故だろう。不 条理や不完全に思えることがあるのは何故だろう。また、何故この形でしか存在しないのか 実はその後も、この問いには悩まされ、以来現在まで pending にしている。つまり自分が 生きる目的の一つに『「何のために生きるのか」という問いの解決』を未解決問題として設 定したのである。 こんなふうに問いの答えを先送りする度に解けない問いの数が増えていくのである。

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