浪速区医師会 七十年の歩み

実際の病診連携委員会の風景(第 50 回の頃) 次にブルーカードデータシステムの協力元の変遷について述べる。 導入当時は、関西電力さんの協力で、病院側がデータを確認できるだけであった。だが、 当時一般開業医の電子カルテ導入率は 40% 以下で、しかも自由にネットワークに繋げる環 境の PC を診察室に保持している診療所は少数であった。そこで、2010 年に発売になった iPad を利用できないか検討することになり、ソフトバンクに住友セメントを紹介して頂きで 翌 2011 年進化を遂げることとなる。 このシステムでは,すべての開業医の参加が重要であるため、簡便さに重点をおいて FAX さえあれば登録できるようになっている。 そして浪速区医師会が FAX で送られてきたブルーカードを PC で、住友セメントシステム 開発社のクラウドサービスである「Syncnel for Enterprise」(旧サービス名:SyncBoard for Enterprise)にデータアップし、アップされたデータを必要な医療機関が,PC,iPad, iPhone で閲覧することができるようになっている(図2)。さらに,現在は電子カルテを導 入されている先生方が中心となって、ブルーカード以外の患者データ(採血,画像所見,心 電図,薬剤情報など)をデータアップして、緊急時に連携病院がすぐに閲覧利用できるよう にしている(図3)。 ブルーカードの登録があればこのシステムに参加できるものの、救急時には過去の採血 データ、画像所見,心電図の過去の情報が非常に有益になる場合も少なくない。急変時には, 登録病院の当直医が、患者搬送前にその患者のデータを iPad で閲覧しながら待機すること ができるので、余裕を持って救急患者を受け入れることができる。 開業医も 24 時間,365 日複数の患者を管理し続けることは不可能である。iPad が浪速区 21

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